お盆の仏壇のお供え物に必要なもの、用意しなければいけないものには何があるでしょうか?
またお盆の仏壇の正しい飾り方についてもあわせて確認していきましょう!
お盆のお供え物といえば、食事やお菓子など、定番のものを想像する人も多いと思います。
しかし、中には、お供え物や飾り方を間違っているという人もすくなくないんです。
実は、お盆のお供え物や飾り方には、きちんと決まりごとがあることをご存知ですか?
今回は、初めて仏壇にお供え物を飾るという人も、いまいち飾り方がわからないという人も、仏壇のお供え物や飾り方をわかりやすく説明します。
- お盆の仏壇のお供え物には何が必要?
- お盆の仏壇の飾り方とは?
- まとめ
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お盆の仏壇のお供え物には何が必要?
仏壇といえば、普段はお花やお線香、果物やお菓子などをお供えしていますよね。
しかし、お盆の時期にはご先祖様や亡くなった人の霊が家に帰ってくる時期でもあります。
その為、お盆の期間中はきちんとご先祖様などをおもてなしする必要があるのです。
では、どのようなものをお供えするのでしょうか?
五供(ごく)
まず、お盆に仏壇にお供えするものをまとめて「五供」と言います。
これは、お盆のお供え物として基本になるもので、香・灯り・花・水・食べ物のことを指します。
一つ一つ説明すると、
香
一般的にお線香のことになります。
心や身体を清めるという意味があります。
灯り
ご先祖様をお迎えする場所を明るく照らすものです。
花
普段もお供えしていると思いますが、特にお盆の時期にはご先祖様や亡くなった方の好きだったものを飾ってあげるといいでしょう。
本来、
- トゲがある花
- 散りやすい花
マナーを気にする家庭では注意をした方がいいでしょう。
水
お清めの意味があります。
毎朝、新しいお水と交換しましょう。
食べ物
私たちが普段食べているものと同じものをお供えすることで、ご先祖様とのつながりを確認する意味があります。
お盆のお供え物
他にもお盆の時期にお供えするものはいくつかありますよね。
それが、果物やお菓子、お団子、そしてきゅうりとなすで作った「精霊馬」です。
果物やお菓子
果物やお菓子は、ご先祖様や亡くなった方の好きだったものを選んでお供えし、食べてもらいます。
お団子
お団子は、その場で食べてもらうのではなく、あの世に戻るときの手土産という意味があります。
精霊馬
そして、お盆の定番ともいえる精霊馬ですが、こちらは食べるものではなく、ご先祖様があの世とこの世を行き来するときの乗り物としてお供えします。
地域によって考え方は違ってきますが、きゅうりは精霊馬でご先祖様の霊をあの世からこの世にお迎えに行く乗り物です。
足が速いので少しでも早くこの世に来てもらえるようにという願いが込められています。
精霊牛
なすは精霊牛、つまり牛なのですが、こちらはご先祖様の霊があの世に帰るときに送っていくという意味があります。
牛は足が遅いので、なるべくゆっくりと戻ってもらうようにという意味合いがあります。
他にも精霊牛の場合には、ご先祖様の荷物を載せるという意味合いもあります。
このように、お盆の時期に仏壇に飾るものには、決まりがあるのです。
お盆の仏壇の飾り方とは?
お盆の時期にお供えするものは知っているけど、どのようにお供えしたり飾ったりしたらいいのかわからず、結局適当に飾り付けてしまっているという人もすくなくないのではないでしょうか?
しかし、お盆の時期の仏壇にはきちんと飾り方があるので注意が必要です。
では、一つずつ並べ方を見ていきましょう。
まず、仏壇の前にお供え物を並べる台を置き、その上にこもの敷物を敷きます。
②
そして、台の両隣には盆提灯をおきます。
③
台の上の並べ方は、向かって真ん中の奥に果物、その左側に花を、右側にろうそくをおきます。
④
果物の前には香炉を置き、左右にきゅうりの馬・なすの牛を備えます。
④
さらに、香炉の右隣にはお鈴を置き、これで仏壇のお供え物の設置は終了となります。
⑥
加えて、その台の前に食べ物をお供えします。
ここに説明した仏壇の飾り方はあくまで一般的なものです。
地域によっては違う決まりごとがあるところもあるので、もしそのようであれば地域のやり方に倣ってお供えをするようにしましょう。
まとめ
お盆の時期に仏壇にお供え物をするのは、1年のうちにお盆の時期だけ帰ってくるご先祖様の霊をおもてなしする意味合いがあります。
そして、お供えをするものにも一つ一つ意味があるのです。
毎年必要なものをそろえてきちんとお供えが出来るようにして、ご先祖様の霊に喜んでもらえるようにしたいですね。