お盆飾りのなすときゅうりの意味にはどんなことがあるのでしょうか?
また、お盆飾りのなすときゅうりの作り方や飾り方の向きに決まりがあるのかについても確認していきましょう。
お盆になると、なすときゅうりを使って「精霊馬」「精霊牛」というものを作るところもありますよね。
精霊馬は、ただなすときゅうりに割り箸などで足をつけただけのものです。
しかし、なぜお盆にこのなすときゅうりで「精霊馬」「精霊牛」を作るようになったのでしょうか?
合わせてお盆飾りの「なすときゅうり」の正しい作り方や飾り方も紹介します。
- お盆飾りのなすやきゅうりの意味とは?
- お盆のなすやきゅうりの作り方とは?精霊馬や精霊牛どう作る?
- お盆のなすやきゅうりの向きと飾り方とは?
- まとめ
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お盆飾りのなすやきゅうりの意味とは?
毎年お盆になると、家でなすときゅうりを使って「精霊馬」「精霊牛」を作るけど、今までその意味をあまり詳しく知らなかったという人も多いのではないでしょうか?
精霊馬や精霊牛をなぜなすときゅうりで作るのかというと、これは実はご先祖様があの世から行き来する乗り物なのです。
お盆飾りのきゅうりとは?
きゅうりは足が速い馬として見立てられています。
きゅうりで作った馬はご先祖様を乗せるという意味があります。
ほかにも、きゅうりの精霊馬は足が速いため、ご先祖様を迎えに行って少しでも早く家に帰ってこられるようにという考えがあります。
お盆飾りのなすとは?
なすはその形から牛に見立てています。
この牛はご先祖様にお供えした供物を持ち帰ってもらうためのものという考え方があります。
他にも、なすの精霊牛は足が遅いので、少しでもこの世から帰るのを送らせようという意味もあります。
ただそれぞれどのような意味があるのかというと、これには地域ごとに考え方が違う場合があります。
お盆のなすやきゅうりの作り方とは?精霊馬や精霊牛どう作る?
では、次に精霊馬の作り方を見ていきたいと思います。
見た感じは、ただそのままのなすやきゅうりに足に見立てた割りばしなどを4本差すだけという感じですよね。
作り方も全くそのままです。
割り箸を4本となす・きゅうりを準備し、割り箸を2本に折って8本にします。
そして、その割りばしをバランスよくなすやきゅうりに刺していけば完成です。
他にも、割り箸の代わりにつまようじで足を作ったり、顔を書いたりすることもあるようですよ。
さらに、地域によっては他の野菜でも作ったり、精霊馬にさらに人の形を作って背中に乗せているというものもあるようですよ。
お盆のなすやきゅうりの向きと飾り方とは?
なすときゅうりで精霊馬や精霊牛を作ったら、いよいよ飾ります。
でも、どう飾ったらいいのかいまいちわからないという人も多いと思います。
さらに、向きなども決まりがあるのでしょうか?
お盆のなすやきゅうりの飾り方
ご先祖様を迎えるための精霊馬や精霊牛は、精霊棚に他のお供え物などと一緒に飾ります。
位置はお位牌の前。
お盆のなすやきゅうりの向き
そして肝心な精霊馬や精霊牛の向きは、ご先祖様をお迎えするときには仏壇側・そしてあの世にお送りするときには外側へ向きを変えるようにします。
これはご先祖様に対して大切なことなので、きちんと守るようにしましょう。
まとめ
普段何気なく毎年作っている、もしくは見ている精霊馬ですが、実はご先祖様の送り迎えをするためには欠かせないものだという事がわかりましたね。
ちなみに使用済みの精霊馬や精霊牛は昔は
- 川や海に流す
- 土に埋める
しかし、今はきちんと自治体が決めた方法で処分をすることになります。
ただ、ご先祖様の送り迎えの大役を果たしてくれた精霊馬や精霊牛を、そのまま捨てるのもちょっとていこうがありますよね。
そんな時には、半紙やキッチンペーパーなどの白い紙にお清めの塩と一緒に包み、ごみとして捨てるといいでしょう。
もちろん捨てるときには感謝の気持ちを忘れないでくださいね。
そして、今までなすときゅうりで作る精霊馬や精霊牛の存在を知らず、準備していなかったという家庭もあると思います。
今年の夏にはきちんときゅうりとなすで精霊馬や精霊牛を作ってご先祖様をお迎えするようにしましょう。