秋の七草とはどんなものでしょうか。
そして秋の七草と春の七草との違いとは草花の種類が違うのか、ほかにも意味や由来などに違いがあるのでしょうか。
秋といえば、お月見やハローウィンが定番の行事ですよね。
しかし、日本に昔から伝わるものの1つに「秋の七草」というものがあります。
中には「春の七草」は知っているけど、「秋の七草」は知らないという人も多いのではないでしょうか?
今回は、秋の七草とはどんなものなのか、そして春の七草との違いも合わせて紹介していきます。
- 秋の七草とは?
- 春の七草と秋の七草の違いとは?
- まとめ
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秋の七草とは?
秋の七草を全く知らないという人のために、まずは秋の七草にはどんな草花があるのかを見ていきましょう。
- 女郎花(おみなしえ)
- 尾花(おばな・ススキ)
- 桔梗(ききょう)
- 撫子(なでしこ)
- 藤袴(ふじばかま)
- 葛(くず)
- 萩(はぎ)
あくまで秋を代表する野草であって、鑑賞するためのものです。
秋の七草には薬効成分がある
秋の七草というのは、行事という訳でもなく、秋の季節にこの草花を目にしたら秋を感じたり、して愛でようというだけのものになります。
ただ、口にできたり行事になっているというわけではありませんが、秋の七草には共通点があります。
それは、全ての草花に薬効成分があるという事。
- 萩の根っこは煎じて飲むとめまいに良い
- 桔梗はのどに良い
- 葛は解熱作用があり「葛根湯」として有名
特にまだ薬というものがなかったころは人々の生活にには欠かせない植物だったという事がうかがえますね。
ちなみに秋の七草の由来は、山上憶良が詠んだ歌の2種に、これらの草花が入っていたという事からきているといわれています。
春の七草と秋の七草の違いとは?
七草といえば、やはり1月7日に食べられる、七草粥に入れる「春の七草」が有名ですよね。
では、そんな春の七草と、秋の七草にはどのような違いがあるのでしょうか?
一番大きな違いは、その扱われ方ではないでしょうか?
春の七草の扱われ方
春の七草といえば、子供の頃歌で覚えたという人もいると思いますが、
「せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ 春の七草」
なんて言いますよね。
春の七草は、どれも食用として使用されていて、お正月でおせち料理を食べて疲れた胃を休める効果が期待できます。
春の七草というのは1月7日に七草がゆとして食べる習慣があります。
秋の七草の扱われ方
秋の七草は、どれも花で、観賞用となります。
秋の七草は食用として利用できないわけではありませんが、口にすることはほとんどありませんよね。
また秋の七草というのは、何日に何をするという行事は特に定められていません。
ただ、この時期になったら秋の草花として、秋の七草を愛でようという事で決められた草花なのです。
このように、春の七草と秋の七草は、内容も随分と違ってきますし、扱われ方にも違いがあるという事がわかると思います。
まとめ
秋の七草というのは、春の七草のようにおかゆにして食べるのではなく、あくまで秋の時期に楽しむ草花が決められています。
例え近くで目にすることはなくても、覚えておいて、いざ秋の七草を目にしたときには「秋の七草だ」という事でちょっと知ったかぶりが出来るかもしれませんね。
そして、今はただ目にするだけになってしまった秋の七草ですが、元々は薬効成分が含まれていることから、薬として利用されてきたという事もうかがえます。
もしかしたら昔の人は、秋の七草を見つけると、薬だという事でとても重宝していたのかもしれませんよ。
想像でしかありませんが、秋の七草はただ見た目が美しいというだけではなく、薬の効果があるから覚えておくように決められたのかもしれませんね。