浴衣と着物の違いとは、どんなところなのでしょうか?
浴衣(ゆかた)と着物では見た目や帯や生地などがどう違うのか、浴衣と着物の違いをいろいろ確認していきましょう。
和装といえば、浴衣のほかに着物があります。
どちらも見た目は同じ様ですが、いくつもの違いがあります。
一番の違いの印象として、浴衣は生地が薄くて普段着という感じですが、着物はちょっと高級なイメージです。
では、今回は浴衣と着物の違いについて説明していきたいと思います。
- 浴衣と着物の「見た目」の違いとは?
- 浴衣と着物の「帯」の違いとは?
- 浴衣と着物の「生地」の違いとは?
- まとめ
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浴衣と着物の見た目の違いとは?
浴衣と着物にはいくつかの違いがありますが、日本人であれば見ただけで浴衣か着物かの違いはわかりますよね。
それは、まず
- 布地の袂の長さ
- 襟に芯が入っているかどうか
- 生地
浴衣というのは、実は昭和30年~40年代くらいまでは寝間着(パジャマ)としても着用されていました。
その名残がホテルや旅館などに泊まると部屋着が浴衣というところが残っていることで分かると思います。
つまり、素肌に直接着ることが出来て、休むことが出来るのが浴衣といえるのではないでしょうか?
もちろん着物を着て横になることはできませんよね。
浴衣と着物の帯の違いとは?
浴衣と着物の違い、帯はどう違うの?
浴衣と着物の違いには帯を見てもわかると思います。
着物の帯は、しっかりしています。
それに比べて浴衣の帯は素材も含めカジュアルな感じになっています。
浴衣の帯
浴衣の場合には、女性なら
- 半幅帯
- 兵児帯
男性なら
- 半幅帯
- 兵児帯
- 角帯
着物の帯
それに比べて着物の場合には
- 丸帯
- 袋帯
- しゃれ袋帯
- 名古屋帯
浴衣と着物の生地の違いとは?
浴衣と着物の違いは生地の違いでも分かりやすいのではないでしょうか?
浴衣の生地
浴衣というのは元々夏に着用するものですよね。
その為、より通気性の良く涼しくするために、
- 生地自体も薄い
- 主に木綿でできている
着物の生地
それに比べて着物には様々な種類のものがあります。
まず、着物には裏地のないものとあるものの2種類がありますよね。
昔は普段着として着物を着用する場面もあったようですが、その場合には主に裏地のないものを着用することが多かったようですね。
他にも、6月~9月など暑い時期に着用するものでもあります。
素材も着物の方がバラエティー豊かです。
木綿でできた着物もありますが、他にも絹やウール、最近では化学繊維でできたものもあります。
このように、着物よりも浴衣の方がシンプルでラフなイメージがありますね。
まとめ
実は浴衣というのは夏に着る着物の一つの種類なのです。
そして、浴衣と着物の大きな違いというのはその着方にあります。
浴衣と着物では着方にも違いがある!
浴衣を着るときには、中に浴衣用の肌着を着ますよね。
しかし、着物を着るときには長襦袢を必ず着るのです。
つまり浴衣を着るときには長襦袢は着ないのです。
着物を着ているときに着物か浴衣か良く分からないときには、長襦袢を着ているかどうかというのも一つの判断基準にできますよ。
浴衣と着物では着る場面にも違いがある!
後は、着る場面も違ってきますよね。
浴衣というと夏に着る着物という通り、夏のイベントに欠かせないものですよね。
それに比べると、着物を着用するのは冠婚葬祭やお見合い・初詣など特別な場面が多いものです。
浴衣と着物は値段にも違いがある!
後は着物と浴衣は値段が違います。
浴衣なら数千円から購入することが出来ますが、着物を買うとなると安くても数万円、高いものになると数百万もするものもあり、上限がありません。
浴衣と着物では履物にも違いがある!
他にも、浴衣には下駄・着物なら草履と履物にも違いが出てきますよね。
このように、パッと見た目はそっくりな浴衣と着物でもこれほど多くの違いがあるのです。
日本人でも、浴衣を着る機会はあっても着物を着る機会というのは一生のうちでも数えるほどという人がほとんどですよね。
しかし、着物は日本の民族衣装ともいえるものなので、少しでも着る機会が増えるといいですね。